ケネス・ブラナー版名探偵ポワロシリーズ第2作「ナイル殺人事件」が2022年2月25日より公開中。当ブログでは【私の好きなアガサクリスティー】と題し、ファンである私が好き勝手にクリスティー推ししています。
目次
アガサクリスティーおすすめ関連本で初心者でもクリスティ通になれる!
今回はナイル殺人事件公開記念!勝手に便乗企画、誰でも速攻でアガサ・クリスティ通になれる2冊の本をご紹介&映画レビューを書いてみました。
と、その前に見逃せないキャンペーンをみつけたので情報共有です。映画『ナイル殺人事件』公開記念予告鑑賞キャンペーンが開催中です。
上記リンク経由でYou Tubeの予告編を視聴してサクッと応募申し込みすればキャンペーン参加完了です。
陸マイラーの私は迷わず「ラゲッジ・タグ」に応募してみました。当たったら嬉しいな〜。
ナイル殺人事件とは?
映画『ナイル殺人事件』の原作はアガサ・クリスティの名著『ナイルに死す』です。
豪華客船・魅惑のロケーション・密室殺人・登場人物の多さ…等々まさに映画化にふさわしいコンテンツなので、名探偵ポワロシリーズの中でも度々映画化されています。
ケネス・ブラナー版のポワロシリーズとしては『オリエント急行殺人事件』に続いて2作目。個人的な感想としてはケネス版ポワロは原作からもっとも遠いポワロだと思うのですが、それは仕方ないのかも。
らそりん
ケネスはイギリスの至宝ですからね〜
サー・ローレンス・オリヴィエの再来とも謳われる名優が皮肉屋ポワロを演じる&監督すると、こんなにも威風堂々としたキャラになるのだ〜といった感じで、原作のポワロとはイメージが違いますが不思議と嫌味はありません。
豪華客船が舞台の『ナイル殺人事件』は前作のケネス版ポワロ『オリエント急行殺人事件』より、ますますな壮大なストーリーになっているはずなので、今回もケネス・ブラナーとしっくり結びついて楽しく鑑賞できるはずでは⁉と期待しています。
ちなみに、ケネス・ブラナーは『マリリン 7日間の恋』という作品で実際にローレンス・オリヴィエ役も演じています。壮大な作品とは違い心理描写に焦点をおいた映画で私は好きです。
というか話はずれますが、私はマリリンモンローも大好きなのです。『マリリン7日間の恋』にも出てくるミルトングリーンが撮影したマリリンは本当に芸術作品のように美しい!一家に一冊どうでしょう。
アガサ・クリスティがステイしたエジプトのホテル
話がそれたついでに陸マイラー的好奇心でアガサ・クリスティが泊まったことのあるエジプトのホテルもチェック!
アコー系列のアスワンホテル・ソフィテルレジェンドオールドカタラクトアスワンがその一例。画像は公式サイトより引用しています。
お部屋はナイルリバービュー&砂漠ビュー。まさに砂漠のオアシスですね〜、素敵!
アガサ・クリスティには「考古学者の妻」とういう一面もあるので、エジプトとの縁も深く『ナイルに死す』以外にもエジプトをロケーションとした作品をたくさん発表しています。
アガサ・クリスティ通への近道!おすすめ関連本の口コミ
アガサ・クリスティの関連本は毎年のように、手を変え品を変え何かしらは登場します。新作を読むことができなくても、関連本で新刊が発売してくれるのはとても嬉しいことですよね。
その中でも比較的新しい下記の本は、まさにアガサ・クリスティ入門編ともいうべき1冊です。
アガサ・クリスティー完全攻略
アガサ・クリスティのすべての本の書評が★付きで掲載されています。面白いのは書評を書いている作者が特段クリスティファンというわけではなく読破したのも最近であるということ。
マニアックな視点ではなくフラットな視点で書かれているのが新しい!そのため★の付け方もあくまで作者独特、権威的な視点ではないところが読みやすく入門編としておすすめしたいです。
アガサ・クリスティーの秘密ノート(上)(下)
次にご紹介するのは『アガサ・クリスティーの秘密ノート』。アガサが実際に執筆メモとして綴っていたノートが本になったものです。
らそりん
アガサ・クリスティの脳内観察できてしまう稀有な一冊
私、この本いまだに読破できていません。いや、もちろん読み終えているのですが、なんというか何度でも読めてしまうのですよ。
それには2つの理由が…
アガサ・クリスティーの秘密ノートは読みづらい!
いきなりネガティブですみません。執筆ノート自体アガサ・クリスティが思いつくまま、綴っているので難解です。それをこの本の著者であるジョン・カラン氏が組み立て直してしまっているので余計に読みづらい、というか読破した気がしません。
でも、そのおかげで半永久的に繰り返して読むことができます。
アガサ・クリスティーの小説の内容を忘れている!
これは私のズボラ的思考の問題なのですが、アガサ・クリスティは小説の数が多すぎるので、この本の犯人誰だったけ?状態になってしまうのです。
そのため『秘密ノート』を読みすすめていくうちに、実際の小説や海外ドラマ名探偵ポワロを見返したい衝動にかられてしまい結果『秘密ノート』を途中で放棄してしまうという無限ループに陥ります。
らそりん
でも無限ループできることころがアガサクリスティを好きな理由だったりする
そんな理由で『秘密ノート』はクリスティファンなら、何度も読み返せるスルメイカのような一冊です。
映画『ナイル殺人事件』原作との違いは?感想レビュー
たび重なる公開延期で待ちに待った『ナイル殺人事件』を観てきました。ケネスブラナー監督作のポワロとしては2作品目の本作。原作とのもっとも大きな違いは…
らそりん
ケネス演じるポワロが原作よりイケてる説
イケてるは言い過ぎで、本作品中でも「偏屈で自信家」であることをかなり強い口調で罵られているシーンもあるのですが、それでもやはり原作と比べて相当ダンディに描かれています。
しかも本作のラストではポワロ淡い恋の予感的描写も…。これで第3弾が公開されそっち方面が強化されてしまった日には、そうとう原作とズレたポワロ像が広まっていくかと。
らそりん
ポワロの恋、それはそれで楽しみかも?
私は監督としてのケネスブラナーがとても好きです。彼の力量を強烈に感じたのが映画『魔笛』でした。この作品は有名なオペラを映画化したもの。
当時オペラにハマっていた私は「シェイクスピア俳優が撮るオペラ映画」ってどんなもの?と興味をそそられ観に行ったのですが、大感動。
実際にオペラの舞台を観に行っても味わえない「唇の動き」などがフォーカスされた作品になっていたのです。
らそりん
オペラ俳優はこんな風に喉を震わせ声を出しているんだ〜
と好奇心を満たせて帰宅した記憶があります。
魔笛では「ピンポイントの表情」に感動したのですが、今回の『ナイル殺人事件』はその時とは真逆で「画面の奥行きの広さ」に感動しました。エジプト・ピラミッド・砂漠・ナイル河…
それらを俯瞰してみられる旅情たっぷりなスクリーン
らそりん
まさに旅行気分!!
こちらもケネスブラナー監督がまさに狙った通りの感想らしく、ちょうどyahooニュースの記事で下記のようなコメントをしていました。
しばらくの間、実際に旅することが叶わない観客に、素晴らしいシネマチックな旅とエキゾチックなロケ地の映像美を楽しんでもらい、現実逃避してほしかったのです。以前と異なる世界の状況の中で、私にとって重要なのは、映画製作で最善を尽くし、人々に娯楽を提供し続けたいと思っています
出典:yahooニュース
高名なシェイクスピア俳優でありながら、娯楽としての映画製作・観客のための映画を作ることができるケネスブラナーの監督としての力量に改めて感動した『ナイル殺人事件』でした。
まとめ
私の好きなアガサ・クリスティ4回目はアガサファン必携の2作品を紹介してみました。
ナイル殺人事件で始めてクリスティの魅力を知った!けれど何から読んだら良いかわからない〜という方は『アガサ・クリスティー完全攻略』を手にとってから、過去作品にふれてみてはいかがでしょうか。
私の好きなシリーズ1はドラマ版名探偵ポワロ全シリーズまとめ
シリーズ2はアガサ・クリスティ自身の失踪事件や私が個人的に好きな作品について
シリーズ3はドラマ版ミス・マープルまとめ
それぞれ愛着のある投稿なので、あわせて読んでいただけたら幸いです。
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