ポワロを無料で見る方法も!私の好きなアガサクリスティ
私はアガサクリスティファンです。幼少の頃から有名作品は読んでいましたが本格的にハマったのはドラくんを妊娠中でした。


早川書房さんのクリスティー文庫のおかげで日本ではブックオフや図書館を利用すれば安価で全巻制覇も可能です。電子書籍化もされています。
アガサクリスティとは?
アガサクリスティはイギリスの推理作家でミステリの女王と呼ばれています。
代表シリーズは「名探偵ポワロ」と「ミスマープル」です。読書をしなくても名探偵ポワロやアガサクリスティの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
今年はそんなアガサクリスティの生誕130年&作家デビュー100周年という記念すべきアガサイヤーです。
12月にはこちらもイギリスの至宝ケネスブラナーが監督するアガサクリスティ原作映画ナイル殺人事件も公開予定になっています。
今日はアガサファンの私が原作と映像作品のおすすめを勝手に紹介してみます。
アガサクリスティ おすすめ原作本
そして誰もいなくなった
ファン以前に幼少期に読んで衝撃を受けた作品です。アガサクリスティのというよりミステリ作品として超一級品の名作です。
終わりなき夜に生まれつく
この小説はポワロでもマープルでもないのですが個人的にとても好きな作品です。
学生の頃「エンドレスナイト」という映画が好きだったのですが、成人してから「終わりなき夜に生まれつく」を読み進めているうちに…

と知りました。そういった経験はなかったので衝撃を受けてますます好きになった作品です。
日本を舞台にしても設定を現代にしても、映像化しやすいプロットなので誰かドラマ化してくれないかなぁ
パディントン発4時50分
ミスマープルシリーズの作品です。殺人を目撃する描写や潜入捜査など読んでいて情景が浮かびワクワクとしてきます。
2018年には天海祐希さん主演で日本でもドラマ化されていました。
アガサクリスティ 映画 2選
映画は下記の2作品をおすすめします。
情婦
大女優マレーネデートリッヒと名監督ビリーワイルダーがタッグを組んだ名作中の名作で原作は「検察側の証人」というタイトルです。
主人公のデートリッヒの魅力というより魔力に近い絵力が画面から滲みでてきます。モノクロ映画ですが本当におすすめです。
クリスタル殺人事件
この映画のミスマープル役は「ジェシカおばさんの事件簿」でおなじみのアンジェラランズベリーです。
他にもエリザベステイラーとキムノヴァクにロックハドソン等、まさにオールスターキャスト映画と言えるのではないでしょうか!
原作は「鏡は横にひび割れて」です。
ドラマ名探偵ポワロ スーシェ版シーズンごとのBEST1
名探偵ポワロの映画版がいまいちなのは主役がスーシェさんじゃないから!というくらい本当にハマリ役です。
ドラマが終わるときにはスーシェさんにスポットをあてたスペシャルドキュメンタリーも放映されましたがご本人もとっても素敵でした。
私にとってポワロといえばスーシェさん。だから呼び名もポアロじゃなくてポワロ派というくらいのスーシェ推しです!
基本的に1話完結でどの回からでも違和感なくみられると思うので各シーズンごとの私のベスト1をあげてみます。
シーズン1「海上の悲劇」
虐げられた男性の心情がなんとも物悲しい事件です。
シーズン2「エンドハウスの怪事件」
ミステリーに欠かせない小悪魔的女性が登場し否が応でも惹きこまれていきます。
シーズン3「盗まれたロイヤルルビー」
ポワロとちびっこ達との交流にほっこりとさせられます。ポワロは探偵だけではなく恋のキューピット役としても優秀なんです!
シーズン4「雲をつかむ死」
ポワロと飛行機という陸マイラーの私にはウキウキの一編です。
シーズン5「チョコレートの箱」
ポワロの淡い恋の話が楽しめるのでファン向きの作品です。
シーズン6「もの言えぬ証人」
ワンちゃんが影の主役なので犬好きな方も楽しめる作品です。
シーズン7「アクロイド殺人事件」
原作の「アクロイド殺し」はミステリー作品としてエポックメイキング的扱いをされている小説です。犯人がわかっていてもついつい何度もみてしまうんですよね〜。
シーズン8「メソポタミア殺人事件」
考古学者の妻であったアガサの作品には発掘現場が舞台になった小説が何冊かあり、この作品もそのうちの1冊です。
アガサは発掘現場を「考古学者の妻が実権を掌握することもある独特な世界」と語っていたこともあり本作でもその独特な狭さが物語の緊張感を高めています。
シーズン9「杉の棺」
信じていてくれる人がひとりでもいれば人は救われる…ダウントンアビーの家政婦長役のフィリスローガンも出演しています。
シーズン10「満潮に乗って」
大富豪一家、終盤の大団円等これぞアガサといったストーリー展開で最後まで一気見してしまいます。
シーズン11「第3の女」
アガサクリスティ自身がモデルとも言われているオリヴァ夫人の住まいの階下で事件が起こります。
オリヴァ夫人とポワロのコンビはまるで長年連れ添った夫婦のようで面白いです。
シーズン12「オリエンタル急行殺人事件」
原作も1作目の映画版も素晴らしいのでスーシェ版はどんな風になるのかな?と期待と不安が半信半疑でしたがスーシェ版は最高でした!
ポワロの心情にスポットがあてられているところがスーシェ版のファンとしては堪らなく感動的です。
シーズン13「カーテン」
最終回を迎えたのは残念でしたがスーシェさんと吹替え熊倉一雄さんの名演技で物語を完結してもらえたことがファンとしては最高に嬉しかったです。
ドラマ ミスマープル ジョーンヒクソン版 BEST1
ミスマープルも何度もドラマ化されています。最近だと日本のドラマで天海祐希さんが演じていました。ファンの間で有名な3女優バージョンの私的なBEST1を挙げてみます。
カリブ海の秘密
ヒクソン版のマープルは冷静でカッコ良いです。アガサクリスティがご指名だったとも言われています。
この物語では体調の悪いマープルがイギリスからカリブ海に静養にきているという設定なのですが…時差ボケに悩まされ逆に体調悪くなってしまうのでは?と思わず心配してしまいます。
ドラマ ミスマープル ジェラルディンマクイーワン版 BEST1
バートラムホテルにて
マクイーワン版のバートラムホテルが大好きです。バートラムホテルはマープルの時代よりちょっと前の古き良きホテルを再現したホテルという設定なんですよね。
現代にもこんなホテルがあったら素敵だなぁ…
ドラマ ミスマープル ジュリアマッケンジー版 BEST1
殺人は容易だ
この作品には、あのベネディクトカンバーバッチが出演しています。”マープルmeetsシャーロック"といった感じでミステリーファン特有の楽しみが味わえる作品です。
ポワロとマープルが無料で見放題⁉︎
ドラマ名探偵ポワロとジョーンヒクソン版ミスマープルはU-NEXTで視聴可能です。下記からクリックして登録すると1ヶ月無料で視聴できます。
まさにポワロ見放題状態ですね!
アガサクリスティ最大の謎
アガサクリスティは大作家なのに驕らずどちらかといえば地味な印象なのですが、生涯で1度だけ女優並みの事件を起こしています。それが失踪事件です。
失踪事件についてはこちらの記事を参考にするとより楽しめます!
自伝もベストセラーになっていますが、その中でも失踪事件についてはほとんどふれておらず結局真相は謎のままです。
一瞬、記憶を失くしていたのかもしれないけれど時系列をみると失踪の間ずっと記憶喪失だったとは思えないなぁと感じてしまいます。
とはいえ失踪当時囁かれた自作自演というのも現在語り継がれているアガサクリスティの印象とは異なるし…
ご主人の浮気や小説の執筆から一時的に逃避したくなって起こしてしまった事件なのでしょうか?本人が一番のミステリーって凄いですよね!
ベストセラー作家としての矜持
ミステリー小説に関わらずシリーズもののファンとしては最終話がどうなってしまうかが心配事のひとつですよね。
アガサクリスティは自分に"もしも"のことがあっても大丈夫なようにポワロシリーズの途中には最終話の「カーテン」を執筆済みで死後出版する段取りをしていたそうです。

実際にはアガサの生存中にポワロシリーズを無事に終えることができています。
まとめ
イギリスではクリスマスにクリスティをというキャッチフレーズで大切な人へのギフトにできるように毎年アガサクリスティの本がクリスマスの時期に刊行されていたそうです。
今年のクリスマスにはアガサクリスティの作品を読んでみませんか?